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A. ネットワークライセンス

CD-ROM 書籍の出版社はオプションでネットワークライセンスを用意している ことがあります。 これは、あなたの LAN 上の複数のユーザに対して書籍へのアクセスを許可する ものです。 ネットワークライセンスでは、同時にその書籍へアクセスするユーザの最大数 が制限されることがあります (ライセンスの形態は様々ですので、詳しくは 出版社にお問い合わせ下さい)。

設定ファイル (通常 ebnetd.conf) には、2 つの max-clients というパラメタがあります。 一つは単独指示子で (「max-clients」節を参照)、 もう一つは book 複合指示子の副指示子です (「max-clients」節を参照)。 どちらもクライアントの最大数を制限します。

これらはネットワークライセンスの順守を補助しますが、完璧なものでは ありません。 たとえば、書籍がアクセスできるのは、ユーザの使用しているクライアントが サーバに接続している間だけにすべきですが、サーバにしてもクライアントに しても、接続状態を頻繁にチェックするわけではありません。 たとえば、サーバはタイムアウトが発生すると、クライアントとの接続を 切ります。 けれども、クライアントは CD-ROM 書籍の中身を表示し続け、ユーザが別の コンテンツの表示を要求するまでこの状態が続くのです。

それでも、ネットワークライセンスのために max-clients を設定する ことは良いことです。 重要なのは max-clients の能力を過信しないことです。


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This document was generated by Motoyuki Kasahara on December, 28 2003 using texi2html