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10. 毎日の管理作業

ebndaily コマンドは、ebnetd, ndtpd, ebhttpd の syslog ファイルのうち、最も新しいものを調べて統計情報を生成し、syslog ファイルのローテーションを行います。 その結果は、コマンド行の引数に指定された管理者に宛てて、メールで 送られます。

EBNETD を `/usr/local' 以下にインストールし、かつ、システム管理用の コマンドを置くディレクトリ (sbindir) の位置を変更していなければ、 ebndaily`/usr/local/sbin' にインストールされています。 ebndaily を実行する一般的な方法は次の通りです。

 
% /usr/local/sbin/ebndaily メールアドレス...

以下は実行例です。

 
% /usr/local/sbin/ebndaily root@host.your.domain

2 つ以上のメールアドレスを書くこともできます。

 
% /usr/local/sbin/ebndaily root@host.your.domain root@dept.your.domain

ebndaily を毎日一回、自動的に実行するには、以下のようなエントリ をあなたのシステムの `crontab' に加えて下さい。

 
0 0 * * *    /usr/local/sbin/ebndaily root@host.your.domain

(詳しくは、あたなのシステムのマニュアルをご覧下さい。)
とくに変更の指定がなければ、ebndaily は、古くなった syslog ファイルを compress コマンドで圧縮し、7 世代分保存します。 現在の syslog ファイルが `/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log' だとすると、古くなった syslog ファイルは次のように保存されます。

 
/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log.0.Z
/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log.1.Z
/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log.2.Z
/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log.3.Z
/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log.4.Z
/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log.5.Z
/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log.6.Z

これらの syslog は次の要領でローテーションされます。

  1. もっとも古い syslog ファイル `ebnetd.log.6.Z' が削除されます。

  2. 他の `ebnetd.log.n.Z' ファイルは、 `ebnetd.log.n+1.Z' に改名されます。

  3. 現在の syslog ファイル `ebnetd.log'`ebnetd.log.0' に コピーされます。

  4. `ebnetd.log.0' は、compress で圧縮され、ファイル名が `ebnetd.log.0.Z' に変わります。

  5. 現在の syslog file `ebnetd.log' の内容がクリアされます。

10.1 ebndaily のオプション  


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10.1 ebndaily のオプション

ebndaily コマンドは、伝統的な一文字オプション名と覚えやすい長い オプション名の両方を扱うことができます。 長いオプション名を表すには、`-' ではなく `--' を用います。 オプション名が一意に決まる範囲内で、名前の後方部分を省略することが できます。

ebndaily コマンドは以下に挙げたオプションを解釈することが できます。

-a 整数
--ages 整数
古い syslog ファイルを 整数 世代分だけ保存します。 無指定時は `7' です。

-c 圧縮プログラム
--compressor 圧縮プログラム
古くなった syslog ファイルを圧縮するプログラムを指定します。 圧縮プログラム は、`compress'`gzip'`bzip2'`none' のうちのいずれかでなくてはなりません。 無指定時は、`compress' です。

`compress' を指定するか、`--compressor' (`-c') オプション を用いなかった場合は、`compress' コマンドによる圧縮が行われ、 圧縮されたファイルには拡張子 `.Z' が付加されます。 `gzip' を指定した場合は、`gzip' コマンドによる圧縮が行われ、 圧縮されたファイルには拡張子 `.gz' が付加されます。 `bzip2' を指定した場合は、`bzip2' コマンドによる圧縮が行われ、 圧縮されたファイルには拡張子 `.bz2' が付加されます。 `none' を指定した場合は、圧縮は行われず、ファイルの拡張子も 変わりません。

-l ファイル
--log-file ファイル
現在の syslog ファイルを指定します。
EBNETD を `/usr/local' 以下にインストールし、かつ、マシン固有の更新 されうるデータを置くディレクトリ (localstatedir) および ログファイルが置かれるディレクトリ (--with-logdir で指定) を変更 していなければ、無指定時では `/usr/local/var/ebnetd/log/ebnetd.log' になります。 無指定時のファイル名は、ヘルプメッセージの中に記されています。

-h
--help
ヘルプメッセージを標準出力に出力して、終了します。

-v
--version
バージョン番号を標準出力に出力して、終了します。

-n
--fast
--best
これらのオプションは gzip, bzip2 に渡されます (Gzip User's Manual の「Invoking gzip」節を参照)。 gzip, bzip2 を使用しないときは、たんに無視されます。


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This document was generated by Motoyuki Kasahara on December, 28 2003 using texi2html